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最初の著書「上司のすごい一言」の読者レビューです。非常に納得し、勇気づけられましたので、リンクをお知らせしておきます。

2020年10月13日

 

2020年10月12日に日本でレビュー済み

1960年生まれの著者は東大で心理学を学びインテルで活躍されました。
そうした中で自らが経験した「危機」から学んだことを下敷きに、現代的な上司としてあるべき「会話上の振る舞い方」を豊富な事例で説明した本です。
2020年の現代では既に本書で紹介されているような振る舞いは「当たり前」のように思えるのですが、現実にはまだまだ旧来の考え方にとらわれたパワハラ系上司がのさばっているのが現代の日本なのかと思います。
東大で「心理学」を学んだ著者ですらパワハラ対応が普通だと思っていたわけで、こうしたメンタリティの人間が数多く指導者・経営者層に蔓延していたことが平成の30年間の停滞(低い生産性)の原因ではないかと思えます。
ただ、著者は、そうした自身の行為を反省し、振る舞いを実際に改めている点でこの年代層のその他大勢とは異なります。また、その誤りを認め、その経験をこうした書籍によって披露して啓発活動を実践されているようです。この年代の方々にとって、それは極めて勇気のいることだと思います。(この点に十分な敬意を表したいですが、客観的にはそれはマイナスがようやくゼロ(普通)になったということに過ぎません)
本の内容は、実践的な会話例が中心で直ぐに活用できるのが利点ですが、肝心の上司としての「心の在り方」(マインドセット)にはそれほど深い言及はありません。このため、単に「360度評価で悪い評価を得ないために」上っ面だけを取り繕うことにもつながってしまいそうです。上司としてのご自身の失敗を基に「上司のすごい反省力」といった内容の本もやはり必要なのかと思います。著者の今後に期待したいと思います。

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