2026年02月27日NEW
「そんなことも知らないんですか?」――その一言で、川崎耕三は職場の居場所を失っていく。30年必死に働いてきたはずの川崎耕三は、職場で若手に疎まれ、会議室の空気にも居場所を失っていく。シャツが背中から出ていることにも気づかず、笑われ、孤立し、怒りだけが残る。「このまま終わるのか」――迷いの中で彼が向かったのは、昔の仲間と登る山。そこで出会った若者が語るのは、問いで人生を再設計する“リバースコーチング”だった。
霧の中で一歩が重くなるほど、自分の人生の霧も濃くなる。そんな山道の途中、耕三は山小屋で一人の若者と出会う。若者は“リバース・コーチング”という方法を語り、問いかける。人は、自分で納得していないことは続けられないのだと。
途方に暮れるとき、外を見渡しても答えはない。だから「自分を観る」。
自分に質問し、5年10年先の目標を置き、毎週の小さな行動を決め、宣言して引き返せなくする――若者の言葉は、耕三の中の“途峰”を目覚めさせていく。
やがて彼は、8合目へ辿り着く。雲海が広がる視界の中で、耕三は決める。過去の栄光も失敗もここに置いていく。
「俺はまだやれる。」
に